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3-1 ドイトゥン開発プロジェクトとは?

1.ドイトゥンとは?

夏季休暇を利用して、 タイのチェンライ(Chiang Rai)にあるドイトゥン(Doi Tung)に行ってきました。

インターンという形で受けいれていただき、開発プロジェクトの現在進行形をたくさん目に焼き付けてきました!個人的にはノーベル平和賞をとるんじゃないかとワクワク。「”Living” Development Project Area」を皆さんにも紹介出来たらと思います!!

<メーファールアン庭園>

チェンライは、タイ北部に位置し、ラオスとミャンマーの国境に面した地域です。バンコクの空港から乗り継いで1時間半ほど。そして、私が今回インターン生として訪れたDoi Tungは、タイの王室のメーファールアン財団によるプロジェクトによって開発されたエリアです。

今ではすっかり観光地になり、年間70万人以上が訪れています。欧米人や中国人が多い印象でした。のどかで、安全(鍵をかけなくてもいいくらい!)で、美しい別荘のようで、ご飯もおいしい…文句なしの観光地です!

<画像:タイの地図 http://www.paradise-pattaya.com/detailed-map-of-thailand.html>

2.ドイトゥン内部の施設紹介

こちらが徒歩で移動できる、ドイトゥンの地図になります。

クリックで拡大できるギャラリーです。

3.はじまりは

こんな素敵なところですが…実は、30年前までは、一面に茶色い土が見える裸の山々だったんです。なぜなら、このエリアは、ゴールデン・トライアングルという世界最大の麻薬密造地帯に含まれているからです!

<画像 アヘンのもととなるケシの花、そしてほぼ壊滅状態だった自然>

「黄金の三角地帯」と呼ばれるこの三角形の地域は、中央タイ、左ミャンマー、右ラオスの3国がメコン川で接する山岳地帯に位置します。

<画像:黄金の三角地帯 参照:http://zamnesia.com/blog-opium-production-booms-in-the-golden-triangle-n177>

中華人民共和国の誕生や、ベトナム戦争とも密接に関わりがある悲しい歴史を背負うこの一帯。木々を焼き払い、生計を立てるためにケシの花(アヘンの原料)を育てていた人々に、農業や手工業で自立する術をゼロから教え、自然との共存を働きかけた一人のタイ人女性がいます。

4.シーナカリン王妃とメーファールアン財団

彼女の名は、シーナカリン王妃。昨年10月13日に亡くなった、タイのプミポン国王のお母さまだったことから、「Princess Mother」と呼ばれています。

彼女が、1963年からタイの恵まれない人たちの生活水準向上のためのプログラムを主導し、このドイトゥンも彼女が中心となって財団を設立し、植林や就業支援を進めました。

<画像:シーナカリン王妃 参照:

http://cmupdatenews.blogspot.com/2013/10/blog-post_21.html>

道路も何もない山にヘリコプターで降り立った彼女を見て、部族の人たちが、空からやってきた!と驚いたそうです。なので、この財団の名前である「メーファールアン」は「空から降りてきたお母様」という意味だとか。

メーファールアン財団は人と森との共存を掲げ、30年間で三段階分けて大規模なプロジェクトを行ってきました。その影響は、国内外におよび、周辺地域にも希望を与えています。国連のUNODC(国連薬物犯罪防止オフィス)からも認められ、平和と持続的開発を両輪で成功させた世界で最も有名なプロジェクトなんです!

1週間かけてこのDoi Tungエリアで学んだことを、短く簡単に5つテーマに分けて紹介したいと思います。どれも影響し合っているため、順番には意味はありません。

1.人々の生活と自然  -Reforestation

2.人と森の共存 -Economic Development

3.アヘンの歴史 -opium

4.コーヒー農園でのインターン

ちなみに私が行ったときは、ブミポン国王が亡くなってまだ1年たっていないため、職員さんは皆、喪に服していました。ドイトゥンの「トゥン」の意味でもある、この細長い織物も、シックな黒で統一されていました。また、8月ということで雨季だったため、環境客も少なく、とにかく雨が多かったです。

<画像:左は今回のトゥン、右は通常の時のトゥンのイメージ>

現在プロジェクトを率いているディスナダ・ディッサクン事務局長は、3年前に日経アジア大賞した際にも来日しています。実際に会ってみると、目がキリっとした、言葉に重みのある…元気なおじいさんという印象でした。ありがたいお話をたくさん伺えましたよ!

(参考:日経アジア大賞記事http://www.nikkei-events.jp/asiaprizes/news/19_culture.html)

行ってみたいかも…と思った方への詳しい観光情報はこちら。

http://www.doitung.org/home.php?lang=th

子供への夏休みの自由研究&家族旅行スポットにもなりそうな…予感…

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